【写真-1】各地の持寄り物産を物色する
【写真-2】お久しぶり!修了生再会の場
ちなみに過去の宴会は「灰皿が標準装備」でした。ケムリが苦手なきのっち、同様の座長ほか今年は数人に相談し「みなさまの健康のため」総て撤収しました。
北海道ではフツーの光景かもしれない「喫煙派の市民権の強さ」、これによって、普段会えない人が集う場なのに、ケムリの逆機能バリア(?)が働き、人と人を出会わせにくくしている。その現象を解消する試みでした。また、たばこ吸いは、互いに社会の風当たりが強いので、お仲間で1卓を作ってしまう。そうした片寄りをなくし、人をかきまぜて交流をしたらよいというおせっかいから灰皿ナシを提案しました。
北海道が観光をグローバルに売り込み、主産業に据える野望をもつなら、日本や先進諸外国の「たばこスタンダード」に合わせてみることが大事だと、きのっちは思います。だって、たばこを吸わない(or やめた)人のほうが健康志向が高く、旅行においても高単価なお客さんだと思うからです。こうした調査報告も出ているようです。
<a href="http://www.health-net.or.jp/tobacco/sekaiginkou/Chapter1.html" target="_blank">(財)健康・体力づくり事業財団「厚生労働省の最新たばこ情報」</a>(教育や所得の水準と喫煙者の割合がでています)
見方やふるまいを変えると「目からウロコ」が落ちたりします。さっきからたばこを例にあげていますが、地域においてもこれまでの当たり前を見直し、取りこぼしていた客層にふるまいを合わせることが大事かなと思います。
宴会場はスマートな喫煙者の協力のもと、きれいな空気が保たれました。かわりに、外に出たところにスタンド灰皿を置き、憩いの一角「オアシス」を用意しました。
【写真-3】たばこ吸いの輪。企画やコミュニケーションが深化することもあります
ところで、北の観光リーダー養成セミナーは4期生に、中途失明、あるいは車いすで生活をしているハンディキャップのある受講生が加わってくれました。普段の暮らしには特段の不都合を感じない、健康に恵まれている私きのっち。健康ゆえに鈍感で、気づきにくい生活の不便や不都合を、彼らと数時間でも過ごすことで、動きをちょっとサポートしたり、周りにどんな料理があり、誰が同席しているかを、手を添えて示し伝える。そうしたコミュニケーションを工夫するこが、実はとても楽しいことを教えてもらいました。
函館の4期受講生、オーヒラさんは「ハンディのある旅行者をサポートするNPO法人を今月設立します」という嬉しい知らせを、きたかん.netメンバーに報告してくれました。ふるまいを変えると、新たな視点や気づきがあり、ビジネスや社会貢献につなげることができる、まさに実践する北の観光リーダー養成セミナー生です。
【写真-4】函館でNPO法人を起業するオーヒラさん
【写真-5】「締め乾杯」は北海道ならではの文化
参加者それぞれの会話があったことでしょう。宴会は盛況のうちに1次会がおひらきになり、いくつかの大きな団体を形成してススキノに散り、カラオケで熱唱を披露する、ラーメンを食べるなどして、歓楽街のにぎわいに貢献しました。