2011年1月19日水曜日

夕張勉強会@札幌1/14

きたかんリポータきのっちです。UPまでタイムラグがありますが、2011年1月14日(金)夕張を学ぶ会を行いました。これは、北の観光リーダー養成セミナー注目の地域である夕張と、修了生組織きたかんが互いに学び、各自の活動にも活かしましょうという趣旨で「夕張ユニット」を勝手連で立ち上げ、今回も3人の中心メンバー、あらだて・くぼじゅん・はたぶーさんが準備しました。

夕張セッション第3章、テーマの流れは「夕張と映画」→「夕張市の財政破綻」→「映画祭の復活」でした。
場所:キャリアバンクセミナールーム。出席 約25名。
18:30からの2時間強の時間を使い、前半を2人の発表者が取り組みを発表し、ブレイクを挟み後半はその2人とフロアとの質問や感想など対話の時間としました。

【写真-1】夕張勉強会企画3回目はMAXの参加数に

まず発表から。地元でボランティア活動を継続し、ネクスト夕張というまちづくり会社のスタッフでもある、松宮文恵さんが取り組みを報告しました。情熱的な赤の服とイメージがぴったり、ノリがよくパワフルなおばちゃんで、ご本人曰く「喋らせたら止まらないし、映画がすきで、皆で飲んで語るのが大好き」というキャラです。

【写真-2】松宮さん:映画技師の祖父と「夕張版ニュー・シネマ・パラダイス」な幼少をすごした

はじめに、TV局などメディアによって疲弊しているまちの風景をつないだ「象徴的」な映像で、夕張市の破綻が全国に一斉に報じられたころからを、松宮さんは語りだしました。この映像の力は絶大で、事実以上に伝わったいわば「悲惨さ」の風評の伝播に当の市民も心が重く沈みかけた頃、「いやこのまま荒んでたまるか、我々は映画が大好きで、炭坑の町夕張が好きでこれからも住み続けたいという意志がある。だから『映画文化の灯』は消すまい!」と、市民は奮起します。そして皆ができることを懸命に取り組み、地道な努力や行動が市外道外の人や会社に知られて、応援が各地から寄せられるようになってきた、それが市民による夕張復活の活動でした。・・・といった、多くのエピソードを交え、メディアからは見えてこない夕張を松宮さんの発表で知ることができました。豊かな手振りで話に引き込まれ、30分の時間は短く感じました。

続く発表-2は、きたかん.netメンバーであるあらだて氏が「NPO法人ゆうばりファンタ」発表者の代打として登板。映画祭や夕張の地域振興の中心的人物である澤田直矢氏の思いを余すところなく、パワポを使い説明しました。あらだて氏は夕張に移り住んで11年になる「よそ者」で、よそ者だからこそ感じることの多かった、かつての夕張への疑問や問題をも例示して語りました。

この濃密な2つの発表を聞くフロアは、1-2-3章と勉強会の回を増すごとに、養成セミナー現役3期生の参加が増えてきました。なぜなら彼らは現在、北の観光リーダーとなるべく厳しい養成課程を積んでおり、最終の講義である1月22-23日は、ずばり「夕張」の課題に対する分析や発表が宿題だからです。ですから事前になるべく多く夕張情報を目にして収集し、資料を読み込み、宿題を提出して当日に挑む。そんなわけで3期生は半ば「当事者」ですから質問もたくさん出ました。3期はその点計画的(?)で、みやちゃんを代表質問係にして、あれこれ聞いていました。

【写真-3】質疑タイム。たくさんのQ&Aが出てきました

【写真-4】夕張への思いを地域の外に広めるためには?


勉強会のあとは、恒例により発表者も聴講者もゲストも一緒に居酒屋へと移動し、食事と飲みの場をもち、さらにいろんな話で盛り上がりました。さらに一部のメンバーはもう1店、寄り道して第3章の長い1日を終えました。(@居酒屋エピソードにつづく)

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