2014年7月31日木曜日

「てしおしじみちゃんプロジェクト」その22

皆様こんにちは。きたかんリポーター、てしおしじみちゃんプロジェクトの高田です。今回も櫻井おやびんに代わって投稿します。

本日は7月11日(金)18時から天塩町社会福祉会館で開催された「第9回天塩かわまちづくり検討会」の報告です。今回また新たな検討委員1名をお迎えし、総勢20数名で実施しました。(正確な人数を確認するの忘れました)

さて、今回の検討内容は以下の通りです。
 1.観光振興計画のコンセプトについて
 2.各分科会(交流チーム・自然チーム・食チーム・歴史チーム)からの報告
 3.各分科会毎での話し合い
 4.今後について

【分科会毎での議論】

【食チームの発表:きたかん2期生 計良さん】

前回の検討会と議題および会議進行手法は変わらず。ですので今回のブログ記事は検討会で話し合われた内容の報告はあっさりと、そして検討会を運営する側の考えというか、高田個人の考えを中心に綴っていきたいと思います。(みなさんもまちづくりプロジェクトに関わった際には同じような悩みにぶつかるかも。様々なご意見・アドバイスあればどうぞ迷えるしじみメンバーにご教授いただけると嬉しいです)

今回の検討会での成果としては「観光コンセプトを考えることにチャレンジする」ということです。コンセプトの作成は非常に難しく時間も要します。(頭のなかで数日~数週間考えを熟成させる必要があります。)ですので当検討会では一回の会議でコンセプトを出すことはせずに数回に分けて考えていただいております。今回は各分科会別に観光コンセプト考えていただき発表していただきました。

【交流チームで考えたコンセプト案】
 ○ 人・川・時の交差点天塩國
 ○ 立国宣言「天塩國」
 ○ 歴史と川の源流天塩國
 ○ おもてしお       など

【自然チームで考えたコンセプト案】
 ○ 花鳥人川
 ○ 「北海道」より歴史あるまち
 ○ 良きものは天塩にあり
 ○ 哲学の河川天塩川河口にあるまち など

【食チームで考えたコンセプト案】
 ○ みんながいきいき笑顔が光る天塩町
 ○ みんなが笑顔でつながるおもてなしの天塩町

【歴史チームで考えたコンセプト案】
 ○ 四彩(しきさい)のマチ
   青:しじみ・天塩川、黒:しじみ、赤:夕陽、緑:牧草
 ○ 3K
   軌跡(歴史)、奇跡(自然)貴石(宝石・輝けるもの)

なかなか皆さん苦労しているようでした。その後は、分科会での取り組みの発表を行い、今後の展開についての話し合いをして二時間の検討会を終えました。

【高田のひとりごと】
1.コンセプトについて
組織で物事を進めていくには、コンセプトが重要です。各人がバラバラの考えで動いてしまっては一貫性のあるものが作れないからです。本来はまずコンセプトから決めていくことが基本ですが、当検討会ではそれをしませんでした。

委員のみなさんが気軽に参加・発言できる検討会にしたかったので、自己紹介やとっつき易い議題で検討会を進めてきて、難しい「コンセプト作成」を避けてきたというところです。

しかしいよいよ「コンセプト作成」は避けて通れなくなってきました。委員のみなさんに考えていただこうと前回と今回、コンセプト考案の時間を取りましたが、やはりみなさん良いアイデアが浮かばすに苦労しています。

この部分に関しては、委員のみなさんから出たアイデアやキーワードを参考に我々コーディネーター側で複数のコンセプト案を作成し、それを委員のみなさんに選んでいただくといった方法にするのが良いのかもしれません。

2.「主体性」と「チームビルディング」について
時間を効率よく使うには大勢で議論をするよりも分業のほうが適していますので、当検討会では「交流チーム」「自然チーム」「食チーム」「歴史チーム」の4つの分科会を設置し、各チーム毎に打ち合わせを行っています。そこで問題となってくるのが「主体性」と「チームビルディング」です。

検討会には成果物を期日までに仕上げるというタイムリミットがあります。また、1回の検討会の時間も2時間程度と決まっています。そのため議論をスピーディに深めていく必要があり、どうしても我々コーディネーターが場をコントロールしてしまうことが多くなります。その結果、分科会の打ち合わせを行っても我々コーディネーターが仕切るものだと委員のみなさんは「受けの姿勢・待ちの姿勢」になってしまっています。この状態はまずいと思い、分科会の仕切りを委員のリーダーに任せて、委員同士で話が進むように仕向けてはいますが、どうしても話が円滑に進まない。。。我々コーディネーターはいずれいなくなってしまうので地元のみなさん自身で議論を深めていかなければいけないのです。

議論を円滑に進めるためには「チームビルディング」や「ファシリテーション」の技術が必要であり、今までは委員のみなさんにそれらの知識や技術を学んでいただく時間を取ることをしていませんでした。委員のみなさんがチームビルディングを行い、一人ひとりが主体性を持って分科会に参加できる体制を作っていくことが今後の課題だなぁと考えています。

3.自治体との関係性の大事さについて

当検討会は天塩町の住民のみなさんが中心となって色々な課題を話し合っています。当検討会のようにあらかじめの自治体のゴール(方向性)が設定されておらずに、全て住民のみなさんの意見で作られていく会議は、いままでの地域の会議体にはあまり見られなかったことではないでしょうか。

そこで重要となるのが自治体の協力です。住民たちで話し合ったはいいが、町は何も知らないよ~。そんな提案されても町は困るよ~ということのないように、自治体との関係性を密にしていくことが重要です。当検討会にも毎回日々の忙しい業務の合間を縫って天塩町役場の職員さんにも参加していただいております。今後は町長や役場の上長も巻き込んで、密な関係で検討会を運営していきたいと考えています。

最後に、検討会委員でもあるきたかん6期生天塩地域おこし協力隊の菅原さんからのHAPPYなお知らせ。今ご当地プロモーションとして最も注目されて一大ムーブメントが起きている「ご当地版HAPPY」を天塩川流域で作成するとのことで、その収録の呼びかけを行いました。是非、成功させて天塩川流域のPRに繋げていきたいですね!

次回第10回検討会は8月8日(金)。事前打ち合わせは札幌にて8月4日(月)です。
また、各分科会は以下のスケジュールにて開催いたします。
 ・ 歴史チーム分科会:7月22日(火)14:00~ 天塩町役場にて
 ・ 自然チーム分科会:8月1日(金)18:00~ 天塩町役場にて
 ・ 食チーム分科会:8月6日(水)18:00~ 天塩町社会福祉会館調理室にて
 ・ 交流チーム分科会:8月7日(木)18:00~ 天塩町役場にて

ではでは~。

(追記)
櫻井おやびん率いる「歴史チーム」の取り組みが北海道新聞に掲載されました。
ちゃっかり新聞の写真にも入り込んじゃって(笑)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/553243.html(北海道新聞HP)

きたかんCAST:伊槻座長、高田、濱野、櫻井おやびん




2014年7月10日木曜日

「てしおしじみちゃんプロジェクト」その21

皆様こんにちは。きたかんリポーター、てしおしじみちゃんプロジェクトの櫻井です。本日は7月7日(月)18時から札幌エルプラザ(北八条西3丁目)で開催された「7月開催に向けた検討会の事前打合せ等」の報告です。

参加者は次の通り。
きたかんメンバー:伊槻、高田、濱野、櫻井

当該事業を発注した方4名、受注者した会社の方3名の計11名で開始。
本日の議題は大きくは3点
 1.分科会の報告
 2.観光振興計画書の「コンセプト」について
 3.観光振興計画骨子について
 4.次回検討会のメニュー

1.分科会の報告
①交流チーム、②自然チームは既に2回目の分科会が開催済みです。
③食チームは7月9日に、④歴史チームは7月22日に開催予定。

①まずは濱野氏率いる交流・コミュニティチームが7月4日(金)に天塩町役場で開催されたチームからの報告がありました。前回実施したフィールドワークでの諸問題を重要度、即時性、コストの観点から分類。今後優先順位をつけて具体的に取り組むことが出来る事案を提案し、出来ることをどんどん推し進めて行こうと機運が高まっている報告がされました。

②伊槻座長率いる自然チームは、6月20(金)に18時から天塩町役場で開催されました。前回同様野鳥観察、魚類観察、植物観察など今ある観光資源を活かしたツアーの掘り下げを検討し、すぐに出来るもの、時間をかければ出来るものに分類しそろそろ収束に向けまとめていきたい旨の発表がありました。

③高田君率いる「食チーム」は高田君が今回も都合がつかず検討委員の皆様で開催される予定です。前回報告した乳和食に加え、石窯を用いた「天塩川交流ピザ」の製作に意欲的で、流域市町村の名産物で作り上げるために様々な既存のネットワークを使いながら試作品を作り上げていく予定となっています。

④櫻井率いる「歴史チーム」は第1回目の分科会終了後、検討委員の方が率先して動いていただいた結果、長門舟を造った方が今現在ただ一人いらっしゃる(83歳)旨の報告があり、7月22日の分科会でインタビューさせていただくこととなった事を報告しました。これにより、長門舟観光舟運にむけた夢の計画がまた一歩近づきました。

【時間を忘れ真剣に討議する様子】

2.観光振興計画書の「コンセプト」について
天塩町のコンセプトについては、一度検討委員の皆様に、私たちの考えた「例」を既にお示ししてあります。そして前回の検討会で委員の皆様からもアイディアを出していただきました。時間の関係で、次回までの宿題にしてありますので、時間をとってアイディア出しをし、最終的には「本日の参加者」が選考委員としての役割をすることとしました。

3.観光振興計画骨子について
高田君が作ってくれた観光振興計画書(骨子素案)については本来天塩町役場が作るものなので、まず役場の方が見て「よし、これで行く!」というゴーサインがなければ天塩町の魂が入らないとのことで、次回の検討会を開催する前に役場の方とお会いしてその当たりの確認をとることにしました。

4.次回検討会のメニュー
次回7月11日(金)に開催される検討委員会のメニューと時間配分について話し合いました。
いずれの分科会も、当面かかる資金をどうするか?など様々な諸問題も露呈してきました。役場の方々の動きが鈍いと決まるものも決まって行かない問題も浮かび上がってきています。次回早めに現地へ入り、それらも相談することで意見が一致しました。

以上、今回も盛りだくさんのメニューをこなしました。次回の報告(7月11日(金)開催の検討会)は櫻井がお休みを頂きます(自身が受け持つ会のイベントのため)ので、高田君が報告します。お楽しみに!

2014年7月1日火曜日

「てしおしじみちゃんプロジェクト」その20

皆様こんにちは。きたかんリポーター、てしおしじみちゃんプロジェクトの櫻井です。

本日は6月13日(金)18時から天塩町社会福祉会館で開催された「第8回天塩かわまちづくり検討会」の報告です。今回また新たな検討委員3名をお迎えし、総勢20名で実施しました。

さて、今回の検討内容は以下の通りです。
1.各分科会(交流チーム・自然チーム・食チーム・歴史チーム)からの報告
2.各分科会の話し合い
3.全体での話し合い(観光振興計画のコンセプトについて)

1.各分科会からの報告

濱野氏が率いる「交流チーム」と伊槻座長が率いる「自然チーム」は前回その19版で報告しましたのでここでは割愛します。

高田君が率いる「食チーム」は6月6日(金)に天塩町役場で18時~21時まで開催しました。高田君は当日都合がつかず検討委員の皆様(5名)で開催されました。成人病の予防には「減塩」が有効な手段であることは今や周知の事実ですが、薄味で我慢し、それを毎日続けることは簡単なことではないところに目を付けた食チーム。その減塩食の切り札として今、和食の調理に牛乳・乳製品を取り入れた「乳和食(にゅうわしょく)」をテーマに話し合いが行われました。まずは次回の検討会で試作品を作り試食会を開催したい旨の発表がありました。

続いて櫻井が率いる「歴史チーム」は6月10日(火)18時から天塩町役場にて検討委員の皆様6名で開催されました。当日は事前に15時から1時間30分をかけ事前に櫻井が考えた歴史ツアーを実施。普段見慣れた光景を、今日は「道の駅に到着した観光客」として想定し、どのようなハードやソフトが必要かを見て歩きました。年間30万人訪れる道の駅、天塩の観光はここから始まると言っても過言ではありません。一番の売りである天塩川歴史資料館。そのメイン展示である長門舟。観光舟運として、その後の分科会でその復元に向けた夢が語られました。

天塩川歴史資料館にある長門舟原寸の50%モデル

2.分科会での話し合い

各チームで次回の日程と集合時間を決定。そしてチーム間での連絡体制を整えました。また、歴史チームは分科会が開催されてから2日間しか経っていないにもにもかかわらず、検討委員の方が長門舟復元に向けた大きな一歩を踏み出し、その成果も報告され大きな夢に向かって動き出しました。


各チームで話し合った事を発表

3.全体での話し合い(観光振興計画のコンセプトについて)

伊槻座長からコンセプトについての説明のあと、選考は我々に任せていただくことでご理解を頂き、各自でコンセプトを考えてチーム内で発表。
様々な良いアイディアも出てきました。中でも私の一押しを記述しておきます。
「北加伊道(北海道)の歴史は天塩川から始まった」
いかがでしょうか?(櫻井作)

次回は7月7日(月)検討会事前打合せin札幌です。

天塩町しじみ販売店で活しじみ特大サイズをゲットして
喜ぶ濱野氏(左)。中央は販売店店主


きたかんCAST:伊槻座長、高田、濱野、櫻井