2010年10月31日日曜日

10/3知床のエコツーリズム講演@札幌

きたかんリポータきのっちです。「北の観光リーダー養成セミナー」座長の敷田麻実氏は、本職は北大の先生です。その対外むけ発信活動の一端を紹介しましょう。

「朝日新聞・北海道大学・HTB」共催による「知の森へ ポプラ広場」シリーズ旅のチカラ(1)として講演&対談が、2010年10月30日(土)に札幌駅前の国際ホールにて開催されました。参加は76名、平均年齢はやや高めです。どんな講演会もそうですが、中高年齢者の学びの意欲はとても高く、どのようなテーマの講演にいっても感心します。受講者に交じり、3期生の福山さん、2期修了生のふしみさんといった、きたかん受講生の姿を数名確認できました。

【写真-1】写真を交えて「北海道でエコツーリズムを考える」敷田教授

「エコツーリズム」という概念に出会うまでは、不勉強な私は田舎育ちであったため、「これ以上自然はいらん」とばかり、自然というものは周囲にあって当たり前でした。よって自ら野山に分け入るなど、考えられないことでした。
・自然なんて減るもんじゃなし、どんどん使えば?
・自然に値段付けて売るって、おいしい商売ですね
・ガイドさんはシーズンオフはなにして食べてるの?
など、不躾でデリカシーのない疑問も多いテーマ、それがエコツーリズム、あるいはその理念を商品化したエコツアーに対する、私の印象でした。敷田教授の前半の講義では、これらの代表的なエコツーリズムに対する疑問に対し、1点ずつ検証しました。

・自然はタダだし、自分は痛めていない。・・・と思っても、自然は疲弊するのですよ
・地域の自然、それ以上に「地域の人に会いに行く」のがエコツーリズムの醍醐味です
・外の人から賞賛されることこそ、地域が自然に再投資して守る原動力になるのです
といった話をスライドを使って、平易に語りました。

後半は知床の自然保護の取り組みに詳しい、知床地域を知り尽くした朝日新聞の根室支局長&敷田教授との対談と、フロアを交えたQ&Aを行いました。知床の詳細は朝日新書から「よみがえれ 知床」-100平方メートル運動の夢という本が、2010年3月に出ています。よい話を聞いた感動を、会場の販売コーナーから買って持ち帰ることができるのも、講演会に参加する大きな楽しみです。

【写真-2】深沢博 朝日新聞根室支局長との対談

【写真-3】おつかれさまでした(@札幌グランドホテル)
※深沢支局長はビール、敷田教授ガトーショコラ。甘辛対談?

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