2010年10月24日日曜日

「湯の川」事例 第3回養成セミナー2days

きたかんリポータきのっちです。冬の使者「ユキムシ」の姿もだいぶ少なくなり、穏やかな秋らしさの景色も最後であろう2010年10月24日(日)週末、第3回北の観光リーダー養成セミナーが、土日の2days、札幌で開催されました。

【写真-1】会場は5F キャリアバンク

このところ、北の観光リーダー事業は活動が活発化しており、
・養成セミナー「道東」開講式&講義@釧路市
・きたかん(修了生組織)の第2回勉強会「財務:BS/PLのみかた」「信金の仕事と観光」
など、この場にて記録し、整理しておくべきネタはたくさんあります。ですがリポータが「泥縄状態」で、後からセミナーや勉強会を追いかけるていたらくな今日この頃です。

早速、2日目午後の会場に潜入してみました。

【写真-2】グループワークをやっています。

「・・・潜入」いえ、私は初代の地元学の副講師であり、1-2期生を育てた立場なのだから「潜入」しなくてもよいのでした。熱気のただよう室内で、みな、模造紙に書き込んでいます。ちなみに、本養成セミナーでは、個々人の能力を上げることよりもむしろ、バックグラウンドの異なる複数の社会人が、グループで、合意形成し、時間内にグループのアイディアを企画書にする。という一連の流れができるようになることを目指し、その結果ではない「プロセス」を大事にしています。そんなわけで、土日のお題は「道南:湯の川温泉」です。

彼らには、ケースメソッドという、A-4で20枚ほどの手作り教科書が渡されています。これは、実際の地域や組織、人物に取材した「生きたテキスト」。いまのところ非売品です。

【写真-3】これがケースメソッド(※写真は次回用の資料)

タイトル:「イベントを契機とした温泉街の活性化について~函館市湯の川温泉の取組みを事例に~」

加えて、毎回その地域から取材した相手や、その地域をよく知る人物を呼び、受講生の質問に応じたり議論に「リアリティ」を加えています。今回は、湯の川プリンスホテルの河内常務が参加し、受講生の実現しそうで見込みのあるアイディアには目を光らせます。このように、実際に困っている道内地域の現状と、その置かれたポジションをSWOT などを使い分析します。そして湯の川の競合相手(登別・阿寒・川湯とか道内外いろいろ)と比較して、チャートに位置付けしたりと、早速習ったマーケティングの道具を活用させます。ですから「なんとなく」の感性や、これまでの経験でという、いい加減さは許されません。

【写真-4】大人のお絵かき(素案)。どんな企画ができるやら

重いミッションを課せられている割に、各グループは楽しげにやってます。「その辺り、自覚しているんでしょうか?」リポータきのっち、授業参観日の父母みたいな気持になってきました。そして、1-2期の先輩にあたるメンバーもちらほら覗きにきてよいのが、このセミナーのメリットで、数名が出入りしていました。やはり自分たちの時と比べて、セミナーがどう進化しているか、受講生がどんな感じなのか気になるんでしょうか。

ちなみにこのアウトプット先ですが、模造紙と侮ることなかれ。この養成セミナーではオトナ社会の企業や組織活動を支える「企画書」を、そのまま大きくしたものとして「模造紙」を位置付けています。パソコンでスマートに発表したりする人を「カッコイイな」と思う、あのパワーポイントの原型。こんにちのハイテクの大本として「模造紙」を重要視し、電源がなくてもみなで使える「カミポ」として活用しています。

あぁ時間はもうすぐ。3期生は、ちゃんと形にできるんでしょうか。

【後半につづく】

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