北の観光リーダー養成セミナーでは、9月11日の開講式に続き、2010年10月2日(土)、3期生が夕張市でグループに分かれて「地元学」のフィールドワークを行いました。その日は夕張に泊まり、3日の日曜に、グループごとにつくり上げた「新たな夕張を売り出す計画」を発表します。しかし、なぜに「夕張」?
炭鉱がダメになって観光に転換して、それも振るわず財政が政破たんし「負債」と「夕張メロン夫妻」をかけたキャラクターを作ったりしてる、ちょっと自虐的なまちね。
そんな負の側面もあるけど、一方では夕張メロンに代表される農業もあるよね。でもやっぱり仕事がないから地域は高齢化が進行してる、あの夕張市ですよね。
・・・と思うかもしれません。しかし実際に夕張を訪れたらゴーストタウン状態なのか?確かに数は少ないものの、まちは死んでなどおらず、人々は逞しく暮らしています。私も09年5月の桜の時期に夕張を訪れて、非常に印象的な経験をしました。
そのときの風景から。
【写真-1】山の斜面に炭住が密集してた頃の模型
【写真-2】炭鉱の娯楽だった映画の手描き看板が残る
【写真-3】観光でバリバリ夕張だった時代の 名残?
そうした「破綻」とか「山奥」などハンデを逆に売りにした、旅行商品をつくる力を付けるステージとして、夕張市を候補に、昨年以前から養成セミナー事務局では準備をしてきました。そして意外と夕張は面白い地域です。NPO法人ゆうばりファンタという、映画祭の主催や地域の文化ホール施設の維持管理を行う非営利組織も生まれ、そのとなりの病院では、総合医療から地域に必要な診療所に特化して頑張っています。
土曜の日中は外を歩き、地元の人に「あれは何?」、「それは何のためにあるの?」、「これ、面白い形ですね」など、あらゆる疑問質問、感想を元に、地域を取材して回ります。この地元学を面白くする秘訣は、各グループに1人住民についてもらうこと。そして町の人は親切心からあれこれ自らガイドせず「聞かれたら教えてあげる」姿勢を一貫させる。あとは気軽に取材しながらまちあるきすれば良いわけです。持ち物もシンプル。
・地図
・メモとペン
・デジカメ
・長い時間歩く服装
住民とひとくちにいっても、自治体や農協、NPOや医療、自営業者や高齢者など、いろんな活動の主体がいて、そうした人達との交流によって「よそ者」の目をもつ3期生は、どんな発見をしてくるのでしょうか。楽しみです。詳しいレポートは、夕張入りしている、養成セミナー1-2期生、きたかん先輩メンバー達や、敷田座長、もちろん3期生からも寄せられてくるでしょう。
【CM】「地域医療でなくまちづくりのために僕は
夕張に赴任した」と公言する村上智彦医師の日々。
メルマガ「夕張希望の杜」の毎日
http://www.kinoshita-toshiyuki.net/newsletter.html
※きのっちの独断&趣味でお薦めするHP・ブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿