2010年10月2日土曜日

観光リーダー3期生「夕張地元学」を開催

きたかんリポータきのっちです。札幌は穏やかな1日でした。タバコの大幅値上げから最初の週末、外の空気はタバコより百倍おいしいはずです。男女ともタバコ吸い率の高い道民には、ぜひ「お散歩」を実践していただきたいものです。そんな散歩から、まちを新たに発見をする「視点・発想」を養う、きわめて体とサイフに優しいプログラムがあります。特に観光の現場に携わる人全てがもつべき、地域資源を発見する「よそ者」の視点への気づきを、そのプログラム「地元学」は目的の1つとしています。観光やってる人が「よそ者」の視点で地域を見て、新たな観点から表現し続けられることが、北海道の観光を面白くする最初の一歩だと思います。

北の観光リーダー養成セミナーでは、9月11日の開講式に続き、2010年10月2日(土)、3期生が夕張市でグループに分かれて「地元学」のフィールドワークを行いました。その日は夕張に泊まり、3日の日曜に、グループごとにつくり上げた「新たな夕張を売り出す計画」を発表します。しかし、なぜに「夕張」?

炭鉱がダメになって観光に転換して、それも振るわず財政が政破たんし「負債」と「夕張メロン夫妻」をかけたキャラクターを作ったりしてる、ちょっと自虐的なまちね。

そんな負の側面もあるけど、一方では夕張メロンに代表される農業もあるよね。でもやっぱり仕事がないから地域は高齢化が進行してる、あの夕張市ですよね。

・・・と思うかもしれません。しかし実際に夕張を訪れたらゴーストタウン状態なのか?確かに数は少ないものの、まちは死んでなどおらず、人々は逞しく暮らしています。私も09年5月の桜の時期に夕張を訪れて、非常に印象的な経験をしました。

そのときの風景から。

【写真-1】山の斜面に炭住が密集してた頃の模型

【写真-2】炭鉱の娯楽だった映画の手描き看板が残る

【写真-3】観光でバリバリ夕張だった時代の 名残?

そうした「破綻」とか「山奥」などハンデを逆に売りにした、旅行商品をつくる力を付けるステージとして、夕張市を候補に、昨年以前から養成セミナー事務局では準備をしてきました。そして意外と夕張は面白い地域です。NPO法人ゆうばりファンタという、映画祭の主催や地域の文化ホール施設の維持管理を行う非営利組織も生まれ、そのとなりの病院では、総合医療から地域に必要な診療所に特化して頑張っています。

土曜の日中は外を歩き、地元の人に「あれは何?」、「それは何のためにあるの?」、「これ、面白い形ですね」など、あらゆる疑問質問、感想を元に、地域を取材して回ります。この地元学を面白くする秘訣は、各グループに1人住民についてもらうこと。そして町の人は親切心からあれこれ自らガイドせず「聞かれたら教えてあげる」姿勢を一貫させる。あとは気軽に取材しながらまちあるきすれば良いわけです。持ち物もシンプル。
・地図
・メモとペン
・デジカメ
・長い時間歩く服装

住民とひとくちにいっても、自治体や農協、NPOや医療、自営業者や高齢者など、いろんな活動の主体がいて、そうした人達との交流によって「よそ者」の目をもつ3期生は、どんな発見をしてくるのでしょうか。楽しみです。詳しいレポートは、夕張入りしている、養成セミナー1-2期生、きたかん先輩メンバー達や、敷田座長、もちろん3期生からも寄せられてくるでしょう。


【CM】「地域医療でなくまちづくりのために僕は
夕張に赴任した」と公言する村上智彦医師の日々。
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