2010年10月28日木曜日

観光・アウトドアのプロになる@富良野

きたかんレポータきのっちです。10月26-27日にきた札幌の初雪は意外と強烈で、歩道の残雪に足をとられてましたが、それも一旦消えた2010年10月28日(木)くもり、日帰りで富良野市に行ってきました。富良野には、北の観光リーダー養成セミナー修了生いしかわさんが、観光協会にてがんばっています。ちなみに修了生組織「きたかん.net」では、同姓で「石川」が複数名おり、1~3号とご当人たちが名乗り、互いを識別しています。ちなみに「ちば」も男・女といて、ひとりを「ミスきたかん」と名付けて区別しています。

あ。話がそれました。

それにしても、上富良野、中富良野、富良野、南富良野町と「フラノは一体いくつあるのや!?」と道民歴3年目きのっちにとって、ナゾの多い北海道のどまんなか地域が、富良野広域圏でした。今回の訪問は、富良野の観光動向を知るための、自主遠征&社交活動の一環です。

【写真】no photo(カメラ忘れ・・・)

いま、この地域では<a href="http://tenshoku.mynavi.jp/hokkaido/sp101028/" target="_blank">「観光・アウトドアのプロとして、キャリアを富良野広域圏で積みませんか?」</a>という主旨で、移住定住の促進や雇用&就職のマッチングを進めています。さきのいしかわさんも職業上、自組織が「富良野広域圏経済活性化協議会」とか、「富良野広域圏通年雇用促進協議会」といった、長ったらしい名の組織(!)の構成団体となっているので、会場のホテルに来てました。

「外国人対応でニセコや倶知安エリアに大きく水をあけられた、立ち遅れてる地域」と、富良野の観光関係者は自嘲ぎみにおっしゃいます。が、いえいえどうして、観光人材の育成において必須となる多様な学習機会を設けていて、その多くが無料(あるいは廉価)で運営している。そうした活動の一端に、地域の本気度を感じました。でも今後は財源が困難となるため、次年度は語学などが有料化する模様ですが、それでも動員ではない、自分のお金で自主的に参加するモチベーションこそが、伸びる原動力となるはずです。

そして、良好にこのされた自然のおかげで、本物志向な人を国内外から呼びよせます。かつては冬しか客がこなかったという富良野。夏場の観光目玉づくりにラベンダーとか丘の景観づくりが時間を掛けて進み、同時進行でアウトドアのブームとも相まって、富良野の看板イメージに定着しました(よくもわるくも)。その結果として、通年楽しむ素材をもつ地域となった。これは良いことですが、雇用の安定面での弱みとしては、1つの企業や組織から給与や報酬を得ていない「複数のわらじ」をはいて生活を維持する人も、また多い地域のようです。夏はラフティング、春秋は農家の手伝い、冬はスキーのイントラといった暮らし方が、努力次第でできるのが富良野のよさです。一方、そうした若者やよそ者に対する世間の見方は厳しい。「根無し草」とか「好きなことして食べてる気楽な商売」等々、なかなか各人の持つ専門性が認識されていかないのが問題のようです。その点諸外国では、プロフェッショナルガイドは社会的に認識されており、顧客とフェアな関係が築けているようです。

ですから富良野でも、観光に携わる多様な人がもつ専門性がステイタスとして高まり、その人の近未来や中長期のキャリアパスが具体的に描ければいいなと感じました。その際の戦略を、多様な主体との議論から考えていくのが、きたかん.netメンバーいしかわさんほか、各地のきたかんメンバーの取り組みたい領域のハズ・・・です。

きたかんのアイディア出しや自主研究という名の「おせっかい」余地を感じた富良野遠征でした。

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