2010年7月12日月曜日

学ぶことを楽しもう

きたかん広報大使(?)きのっちです。私も一応「観光創造専攻」という学校を出た身として、新たな観光の視点を、たまには語ってみたいと思います。

ネタ元は「レジャー白書2009」から。ここのp119,「『生活領域市場』のフロンティア」の見出しでは、こう説明しています。「かつてレジャーとは区別して考えられてきた「仕事」「学習」「健康」などの生活時間領域や、結婚などの人生儀礼さえもが、いまやエンターテインメントの重要な機会となっている。未開拓の生活領域は、まだまだたくさん存在している。」とあります。

その視点として、生活領域が新たにレジャーやエンターテインメントの領域として注目を浴びるケースを説明するキーワードが、私は面白いと感じています。近年急速に領域を確立した「エデュテインメント=学ぶことを楽しむ」ことによる新たな価値の創造です。教養(学び)+娯楽(楽しみ)で、エデュテインメント。この視点によって、過当競争による価格引下げしかなかった地域の観光受入れの現状から、自分たちが気づいた新たな市場によって、自分達側で価値の座標軸を定め、相手に値段をつけられるのではない、独自の売り方をしましょうよ。と、提案しています。

北海道こそまさにそうだと思います。観光はもちろん、マラソン、山登り、YOSAKOI、花めぐりの旅、温泉、カニ尽くし・・・夏のシーズンですから、なんでもあるなかで北海道に来る人は、ただ「受け身」でサービスやもてなしを受けて満足なのではない。たしかにキレイだし、それなりに美味しいです。けれど心地よいものはすぐ慣れて飽きる。。そこで、より深い体験なり、お客が得る情報や知識が必要です。もっと進んで地域の新しい観光に関わる「お手伝い」の要素を入れ、お客が主体的にかかわることで、旅行者でありながら、彼らもまた学びたい意思をもって、数ある旅情報の中から北海道に行き先を決めたはずだと、私はにらんでいます。

たとえば、酪農がさかんな道東や道北では、ドライブしてても「風景がきれいだな~」という感想以外に、まず、現実派な私なら以下の質問が浮かびます。
・酪農家の1日は気がつけば「家族と牛しか今日は会わなかったナ」という日もあるのか?
・ごみ収集の仕組みは、どうなってるんだろう?
・回覧板をご近所でまわそうにも、なまら離れているから難しそうだ
・年の近い子供が近所にいなかった、子供の遊び相手は?
・子供はゲームするのか、牛と遊ぶのか、遠くても学童保育みたいな拠点があるのか?
・しかし、朝晩に搾乳が必要な生き物飼ってて、いつスーパーに買出しにいくんだろう?
・家族旅行するときはどうする??

こうした、疑問百出に応えるような観光であれば、断然北海道の酪農地帯、畑作地帯、水田地帯、それぞれが面白いネタを小出しにしていけるはずです。口蹄疫とか、タイミングというものにも翻弄されますが、温めておいてほしいテーマです。


【写真-1】縞模様のナゾ。話題は埋もれているだけです(西興部の6月)

なぜ、やらないのでしょう。。地元の人にはなーんも面白くないからか。

その辺を、北の観光リーダー養成セミナー3期に入って、考えてみるのもよいですよ(CM)。きたかんは、そうした議論が大好きな暑苦しいメンバーが道内&各地に大勢います。


【写真-2】こんな人達のごく一部(2010/6/19@小樽)

【CM】次世代の北海道観光リーダーはあなたです。
「北の観光リーダー養成セミナー」
セミナーの様子=http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kkd/kanko-manager
北海道の観光観光人材育成事業。平成20年度に始まり毎年度、半年の期間で
30名の精鋭が育つ。テンションが上がった受講生らは、その後、自主組織
「きたかん」に任意で所属して相互に高め合う「ゆるいつながり」。
3期生の募集を絶賛受付中!

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