2010年7月9日金曜日

「参加型」参観日@北大~地元学の成果

きたかんリポータきのっちです。週のはじめ7月4-5日にかけて、私は大雪国立公園に出張してきました。仕事とはいえロープウェイに乗って山を下見してくる機会は楽しいものです。さて、きたかん関連の話題として、7月7日(水)に七夕企画、座長の敷田麻実教授からお招きをうけ、きたかんメンバー有志は教授の本業(?)活動である学部1年生の地元学「商品化」の発表会@北大に参加しました。

これは学生たちときたかんとの半公開授業型ツアー講評会です。5月28日(土)の「地元学」を、きたかんメンバーが支援したことがきっかけで、ガイドをしたメンバーが面白がって帰って来たその評判を聞いて、計11人が仕事を終えて(終わらせて)参加しました。場所は札幌駅から歩くと、果てしなく遠い北端の「遠友学舎」です【写真-1】。



5月の模様はこちら 「札幌地元学調査」続編
http://kitakan-now.tabilog-hokkaido.jp/article/0008453.html
 
■7/7 タイムスケジュール
1730 スタート(ルールの説明&ゲストの紹介)
1735 各チームによる旅行商品のプレゼン(1グループ3-5分)
1800 各店舗ブースでの商談開始(学生が質問や価格交渉を受ける)
1900 終了&講評&会場レイアウト変更
2000-  懇談会&かたづけ ____ココマデ「遠友学舎」
2030-2200 きたかんで移動&飲み会 __@居酒屋

北大の「シラバス:講義概要ブック」上では正式名称「全学教育 人間と文化『札幌の地域ツアーづくりで観光まぢづくり体験(論文指導)」という、真面目そうな授業です。しかしその内容はグループワークでの議論や、街にでかけるフィールドワークもありで、楽しんで取り組めます。学生側にとっては観光で単位がもらえ、しかも全学から集まる「気質」や「興味関心」の異なる学生を束ねる力や、プレゼン、表計算、金勘定のセンスなど、あらゆる能力が高まる学習効果が得られます。グループワークなので、金勘定が苦手、という子がいても複数の学生がいれば、数字に明るい子もいて、その多くのグループで解決の道が開けるようです。

5月末の土曜、地元学によって対象地域を歩き、その中から今の旅行商品にはないニッチな学生の観点で、身近な地域を使って半日ツアーを商品化しました。そうすることで、なんとなくあった資源が「資源化」されます。価格の設定においては、収益率を考えて、自社が他社に託して売ってもらう商品には委託費を何割にするか、固定費はこれだけ必要だねなど、学生は「商売人」モードになって考え、相談して率を設定し、商品本体の値段をつけました。こうした議論を経て作った商品の学生による当日の発表では、ウリを書き込んだ模造紙1枚を使います。そして、ツアーを購入してもらう取引先(・・・に見立てたきたかんメンバー)や同業者(・・・に見立てたクラスメイト)を前にプレゼンします。とはいえ、なにぶんにも学部1年生なので、人に伝える型なり訴えかける力や情熱が弱く、洗練度もまだまだです【写真-2】。



そんな学部生を「仮想わが子」としてきびしく暖かく見守るきたかんメンバー【写真-3】。



プレゼンの後は商談会を行います。仕入れる側は相手とのやりとりのなかで、商品が完璧でないものに対しては、鋭い質問をして、時には価格を値切ります。きたかん講師でもある宏一郎さんが、積算の人件費の算出根拠について、質問しています(おそらく)。このように純朴な学生と、老獪なオトナ(?)との間で、緊張感あふれる価格交渉もありました。【写真-4】



授業の終盤では6グループ中の、売上額第1位が発表されました。もちろん1位を決めることが目的ではなく、各グループが商品を創り上げるというプロセスを体験することが目的です。「歩いていいとも」「メロン」「ITOITO」「いつまでも4班」「Micky」「トラベラーズ」の各グループ。
◎みんな頑張りました◎

【おもな きたかんCAST】
(凡例 1=1期生、2=2期生、講=講師)
・敷田座長・・・きたかんを伝説にする野望をもつ北大教授らしくない先生
・2-にゃまさん・・・テレビ局営業マン。身近な現象をアメフト的戦略論で考えるひと
・2-にしさん・・・札幌の観光、北海道の観光なんでも知りたいタフな公務員
・2-はたぶーさん・・・すすきのの魅力を高める野望をもつ、歩くすすきの辞書
・講-宏一郎さん・・・暑苦しく北海道を愛し突っ走る地域コーディネータ。もとミツバチ
・2-日下部さん・・・元ホテルマン、小樽で旅行業を営む「歩く小樽辞書」
・1-ちばさん・・・旅ずきグルメずき、趣味と実益?旅行の学校で教える姐御肌のセンセ
・2-荒井さん・・・売る気の弱い日高をどうにか売り出そうとしている、行動派の馬獣医
・2-戸田さん・・・仕事上、札幌をくまなく知るべき立場だがひきこもりの噂をもつ
・2-伏見さん・・・講演講習会ずきにして、地域活動などマメに参加する信金さん
・講-かとうさん・・・機動力で突っ走る広報のプロ。講師陣なのに受講生に近いノリ
・きのっち・・・きたかんを観察する異業種交流マニア

■北の観光リーダー養成セミナー?
北海道庁&北海道観光振興機構による、次世代の北海道観光リーダー養成のために設立された、観光人材育成事業。平成20年度に始まり毎年度、半年の期間で30名の精鋭が育つ。テンションが上がった受講生らは、その後、自主組織の「きたかん」に任意で所属して相互に高め合う「ゆるいつながり」。3期生の募集を絶賛受付中!
養成セミナーの様子=http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kkd/kanko-manager


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